シリア内戦

2018年4月15日 -



シリア・ドゥーマで毒ガスが使われたとされ、ミサイルが発射されました。さらにシリアの人々の犠牲者が増えています。

この戦争はアサド政権の主要宗派アラウィ派と多数派のスンニー派との宗教戦争です。
アラウィ派の背後には同じシーア派イラン、スンニー派の背後にはサウジアラビアがおり、イエメン同様イスラム教主導権争いの代理戦争となっています。サウジアラビアのオイルマネーにより株式を握られているアメリカ・西欧がスンニー派へ付き、アメリカに反対するロシアがシーア派に付きました。

青年海外協力隊での勤務地・農業試験場はスンニー派の規律が厳しいこのドゥーマにありました。2年間勤務しましたが、この町で女性の肌を見たことは一度もありませんでした。全ての女性は頭のてっぺんからつま先まで完全に黒い着物で覆われており(目さえも出ていない)、外見からは少女なのか、老女なのかの区別もつきません。バスの車内は完全に男女別れており、男女が近くことは固く禁じられていました。

農業試験場内はドゥーマの町とは異なり、キリスト教徒、ユダヤ教徒、人種もアラブ人のほかクルド人、チェルケス人など色々な人達が働いていました。私の所属した野菜科ではスンニー派の科長の元、2人のスンニー派、2人のキリスト教徒、1人のアラウィ派の職員がいました。ただ宗教の異なる彼らが一緒に働くことはありませんでした。もちろん朝の挨拶はするし、同じ部屋にいて、たわいのない世間話はしますが、仕事は一緒にはしません(できません)。キリスト教徒は休憩時間になると他の科のキリスト教徒の所へ行き、楽しく過ごしていました。スンニー派の職員は「アラウィ派は穢れているので一緒に食事するなどあり得ない」と公言するし、クルド人の職員に対しては「彼は良い人間だがクルド人だしな」と2級市民扱いでした。様々な異物が同じ空間にあるという状態でした。

宗教は人を助ける場合もありますが、醜い戦争を引き起こすこともあります。宗教の助けがなくとも楽しく生きて行くことができる世界になってほしいものです。

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