2018年3月22日 - コメントを残す
完全LED照明栽培トマト試験中間結果
Lans農場ではQWestland社のClimaLED3 を用いた完全LED照明トマトが栽培されています。ClimaLED3は白色光を発し、小さなファンでランプの熱を下へ飛ばします。他の赤色/青色LEDより従来の高圧ナトリウムランプの色に似ています。Wageningen University&Researchは現地で温度と光分布の測定を行いました。
熱感知カメラと換気付き温度感知機の測定により確かにランプの下では室温が上昇していました。煙を流し空気対流を確認したところ空気は植物体の下へは行きませんでした。したがって植物体の上部と下部では高圧ナトリウムランプ以上の温度差があり、想像に反しました。高圧ナトリウムランプの輻射熱は、LEDランプの対流熱よりも深く作物に届きますのでこれ自体には問題はありませんが、暖房には考慮する必要があります。この温室では他の温室に比べ、電力使用量同等、暖房10%減少、室温1℃上昇、相対湿度6%低下しました。一般にLED照明はSON-T照明より暖房費が嵩むと考えられて来ましたので驚きです。LEDランプは梁に設置されるため5mの間隔が空きます。LEDランプは狭角な為、ランプ下1.9メートル未満で配光が均一でなくなります。生育の経過により全ての作物はランプの真下で栽培されます。これにより多くの光を受け、さらにランプ間より温度が1℃高くなります。
#LED #トマト
Kas als Energiebron 2018年3月22日
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